司馬遼太郎記念館

対話ノート

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人500円、高・中学生300円、小学生200円(20名以上の団体は入館料が2割引)

大書架に置かれているノートに書かれたメッセージの一部をご紹介します
(このページは毎月初めに更新、前月のメッセージを掲載しています)

2019年10月

 外はガラスとコンクリートによる構造で、一見冷たい印象を与えるが、中に入ってみると木でできた曲線の本棚が待ち受けており、暖かみを与えてくれる。木とコンクリートの調和に圧巻でした。
 私は生前の司馬先生を近くで見た事があります。場所は京都国立博物館旧本館前、展覧会の特別招待日のことでした。見事な白髪に愛用の黒眼鏡、多数のご友人と雑談しながら私の傍を楽しげに過ぎて行かれました。眼鏡の奥に少年のような瞳が輝いていて、同じ空間、同じ時間を共有できた喜びに感謝しました。
 私は学生時代、東洋史ゼミで帝政露西亜の南進政策と日本の対立をテーマに卒業論文をまとめていました。ほぼ草稿が出来上がった時、運悪く(?)『坂の上の雲』に出逢いました。小説とはいえ、膨大な資料を基に描かれた日露の当時の姿に、私が懸命に調査し渉猟し練り上げた拙稿の稚拙さを知り、ただ司馬先生の力量に圧倒され、卒論の練り直しと相成りました。歴史の考察は底が無い、満足はないことを思い知らされました。私の卒論はその後、何とか書き上げ卒業できましたが、司馬文学の深さ鋭さを身をもって体験できた思い出です。
 文化庁付属機関(当時の呼称)に勤めた私は、その後京都大学に奉職しましたが、そこでも司馬先生のご縁に触れます。時計台2階総長室の西北隣にあった京大記者クラブ室に産経新聞社記者時代に司馬先生が使用された机と椅子が残っており、それに座った記憶があります。人生で何度か司馬遼太郎という大きな存在に触れる機会を得、何と幸運であったかと思います。『坂の上の雲』全6巻刊行後、程なく『翔ぶが如く』が文藝春秋社から刊行されました。発刊を待ちわびる私は近所の書店に予約注文したため、今、私の本棚には初版本が並ぶことになりました。人生の前照灯のような先生との接触に惟感謝の一言です。
 私はここからすぐ近くの大学で建築を学んでいるのですが、こんなにすばらしい建物が近くにあることにおどろきました!!
 このノートをざっと読ませていただいたところ、海外から来られた方も多いんですね!ようこそ!!
 時間のゆるす限り、この空間を楽しんで帰ろうと思います。
 なんでこんなにれきしがすきなの!?
 あとなんでそんなにいい本を出せるの!?
 本がそんなにすきなんだねぇ。あのいすすわってみたいなぁ。
 司馬さんはいつも本をかいているときはなにのんでるの?けすのにいっぱい線をつかったね。 (9才 男性)
 人生のおいて年齢を重ねるのも、文明が成熟していくための歴史のように必要な時とその想いを紡いでいるように思う。
 若い頃に感じた疑問や違和感を自分なりに学び成長していく。私が司馬さんの作品に出会えた事で、その成長も加速したと思われます。
 これほどまでの素晴らしい作品を世に送り出していただけたことをとても感謝しています。日本人とは、人間とは何か?を私も私なりに学び、何かの形にし、残せれば生きた証となる。そんな人生を私も歩んでいきます。
 この記念館で改めて司馬遼太郎の生きた証を拝見し残された偉業に尊敬の念を抱くとともに、生きる力をもらえました。
 ありがとうございます。
 数年前、私がまだ小学校だったときに、母に連れられて映画「関ケ原」を見に行きました。その頃はまだ歴史についてもぼんやりとしか知りませんでしたが、石田三成の生き様がすごくかっこよかった、ということは、よく覚えています。
 そしてその著者が司馬さんであると知り、そこから司馬さんに興味を持ちました。まだ司馬さんの本は『二十一世紀に生きる君たちへ』しか読んだことはありませんが、ここに来て司馬さんの教え、生き方を少しだけ感じとることができたような気がします。
 3日間ありがとうございました。 (職業体験でこられた中学生の方)
 「どうも、この町がすきである。」『街道をゆく オランダ紀行』の一節です。この一文を確認(実感)したくて、ライデンに行ってきました。私もこの町が好きになりました。日本の多くの大学から失われた学生の街の空気がそこにありました。喧騒は無く、学生の息遣いによって醸成された空間、運河沿いの街並み、シャレの様に校舎の壁面に書かれた、荒海や佐渡によこたる天の川、東風が吹かばにおいおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ(表記は一寸違うけど…)。この中で学生時代をすごした人達は多分、こんなバカなと言われる様な人にはならないだろうと思います。次はフェリペ2世のスペインではなく、ポルドガルに行きたいと思い、また『南蛮のみちⅡ』を読み直しております。次回はその報告をさせて下さい。
 今日は2月以来2回目ですが、先生の「大英図書館」の書棚に再び圧倒されております。
 初めて訪れました。司馬さんの22歳の時に感じた思い、今の日本をみたらどう感じるのだろうと思いました。
 息子達にも世界を日本をフラットに見られる視点をもってもらいたいな、と改めて思いました。
 小学生の頃に大河ドラマで『功名が辻』を初めて見て、どうしても本が欲しくなり、親にねだり買ってもらったことを昨日のことの様に思い出します。それから司馬先生の描かれた女性たちの時代に逆らったり、流されたりと色鮮やかな姿にとても魅了されました。そんな女性たちを脳裏に浮かべながら日々自分の生活に追われています。
 今日ははじめて記念館に来られて、念願かないとても嬉しく思っています。先生の随筆もすばらしいと友人たちや家族からもすすめられますが、やっぱり私はまだまだ歴史小説を楽しんでいます。これから歳を重ねていく中で、ゆっくりと読んでいきたいなぁと今日来て思いました。まずは一冊手にとろうと思います。自分の人生がより豊かなものになると確信して。