司馬遼太郎記念館

対話ノート

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人500円、高・中学生300円、小学生200円(20名以上の団体は入館料が2割引)

大書架に置かれているノートに書かれたメッセージの一部をご紹介します
(このページは毎月初めに更新、前月のメッセージを掲載しています)

2019年7月

 『空海の風景』を読んで、ファンになったものです。司馬さんの文章は、視覚だけでなく、五感すべてに伝わる力強さがあり「すごい方だ」と感動しました。まるで空海がそこにいるような感覚で、楽しく読ませていただきました。地元は八尾で近くなのに、今まで来なかったことを少し後悔しております。その分、本日は楽しくすごそうと思います。
 安藤忠雄さんの建築に関心があって、関西に、ここを訪れました。はずかしながら司馬さんの作品を読んだことはありませんが、”記念館”という建築をとおしてほんの少し、司馬さんのことについて知ることが出来ました。更にこのノートをみて、こちらもまたほんの少し、沢山の人が彼のことを、作品を愛していることを知ることができました。そして「二十一世紀に生きる君たちへ」は、初めてが過ぎる私にも強く響くメッセージでした。
 今日、私に対して起こった以上の出来事は、これからの私に良い影響を与えるであろうと思うと、総じてこの司馬遼太郎記念館を訪れたこと、とても良かったです。
 司馬さんの本、一番最初に読んだのはどれだったか、もう忘れてしまいましたが、オランダ留学時に、日本語が読みたくて、買い求めた『オランダ紀行』がとてもコミカルで、元気づけられましたし、一緒に滞在していた妻にも勧めて、二人で読みました。今回は、その妻と、オランダ留学時には生れていなかった小学六年生の息子と、念願の記念館にやってきました。息子には、一冊の本を書くのに、これだけの資料を読んでたんだよ…といったようなことを話したくてつれて来ました。今、息子は「二十一世紀に生きる君たちへ』をじっと読んでいます。つれて来て良かったです。
 私は日本人ですが、イタリアのミラノより、この記念館を訪れて参りました。
 2年前、結婚の為に国を離れて彼の国へ移住しましたが、あの頃の私は、文化や言語、習慣等の違いを軽く考えていました。
 何もかもが違う環境に身を置いて初めて、自分が祖国・日本の事も日本人の事も何も知らなかった事に気が付かされました。故郷が懐かしいのに、何を懐かしむべきかわからない。感じる違和感が何故なのかわからない。
 見る文字、聞こえる言葉がただ私を通り過ぎていく日々の中で、司馬さんの本と出会いました。司馬さんの描かれる土方や竜馬たちの力強い生き様と、簡潔ながらその時代の風景まで活き活きと描き出す言葉の精緻さ、美しさ。
 語る相手の無い孤独の中で、どれだけ司馬さんや司馬さんの描かれた人物たちに力をもらったかわかりません。どれだけ日本の事を、そして自分の事を、教えてもらったかわかりません。
 今日この場所に来て、聳え立つ様に私を取り囲むこの書籍の海の中に身を置いてみて、司馬さんの中に存在した”世界”の片鱗を見る事が出来たように思います。今尚、この場所で風が吹き、時が流れている事実に安心しつつも、その死後も刊行され続ける書籍があり、その跡をたどってこの場所へ来る方々がこんなにも沢山おられるという、その事実に驚嘆せざるを得ません。
 私はまたイタリアへ帰りますが、今は少し言葉もわかり、あちらに友人も出来ました。それでもまた、たまらなく日本が懐かしい時、恋しい時には、司馬さんの本を手に取って、この先の未来も、一人の人間として、日本人として、明るく生きていきたいと思っています。
 またこの場所を訪れられますように!ありがとうございました。
 蔵書に圧倒され、最後にふと目にした「二十一世紀に生きる君たちへ」の文章に、手の届かない存在の司馬さんが語りかけてくれるように感じました。
 私自身にも、そして今9才の孫にも。ぜひ御本を小学6年生になったら手渡したいと思います。
 人間を思う優しいまなざしを感じます。
 「中国」について紀元前から初めて国民を食べさせる事ができた国家であると書かれていた文章にもハッとさせられました。今の中国をつい否定的にみてしまう自分を歴史を知らない一面的な見方しかできない人間だとハッとさせられました。その国が、その人がそうなるには、なるだけの歴史と訳がある事を学ばなければならないと思います。
 物事をイデオロギーでみず、人間を肯定する優しいまなざしを背景に書いてらっしゃる事に心がほっとします。
 若い頃(20代半ば)『竜馬がゆく』を読んでから他のたくさんの本を読ませていただきました。自分の知らなかった日本(日本人)のルーツを具体的なイメージで変換させてもらって、理解させて頂くことができたと感謝しています。
 日本の歴史教育は近代日本史にあえて触れないので、一番重要な直近の自分達の歴史を正確に何も知らない。自分達が何をしてきたのか?なぜそうしたのか?自分達のことを理解していない者が、周囲の国の方々と本当に理解しあえるはずはないと感じています。
 まず日本人自身が自分達を知ることからはじめないと、周囲の国々の方々との本当の理解ははじまらないのかな?と思う今日この頃です。
 すごい空間です。建築雑誌でよくこの巨大な本棚の写真をみます。
 しかし、写真では、この空間の空気感は伝わってこないと思います。私も今日、初めて来て、この地下の空気をすってそれを感じました。
 やっぱり本物に触れること、現地に来て、感じることが大事と思いました。
 建築家安藤忠雄が伝えたかったのは、”これだ”と思いました…。
(元気が出た。ガンバレそうです…また来たい)