記念館について
司馬遼太郎記念館は2001年11月、東大阪市の住宅街の一画に開館しました。司馬遼太郎の自宅と隣接地に建つ安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっ放しの建物で構成されています。地下1階、地上2階、ゆるやかな曲線を描くシンプルな構造で、雑木林風の庭の小径から窓越しに、司馬遼太郎の書斎を間近に見ることができます。
この記念館は「見る」、というより「感じる」「考える」記念館という位置づけです。その代表が、安藤さん設計の新設部分に展開する、高さ11メートル3層吹き抜けの大書架です。約2万冊の蔵書の世界が広がり、まさに、司馬遼太郎の精神を感じることのできる空間です。
館内案内
雑木林風の庭
司馬遼太郎が好きだった雑木林のイメージでつくられています。自然のたたずまいのままに、数多くの植物が四季の風景を演出します。
書斎
庭の小径から、司馬遼太郎の書斎を窓越しに見ることができます。机には万年筆や推敲に使った色鉛筆などがそのままに置かれています。
銘鈑
記念館は「ともに建て、ともに育てる」という想いから建設のさい、募金をよびかけました。約8,400件の個人、企業、団体のみなさまからの協力を得て、開館することができました。
この銘鈑にはご寄附くださった方々の名前が刻まれています。(匿名希望の方は除く)
花供養碑
司馬遼太郎自筆の歌碑。2006年、大阪・河内長野市にあった文化・リゾート施設から移設されました。
※記念館の近辺には、もう一つ文学碑があります。
新庭
開館当初はなかった新しい庭。安藤忠雄さんの設計で2010年春に完成しました。天気のいい日には、ベンチでおくつろぎください。
ロビー
館内で、最初にみなさんをお迎えするスペース。受付やカフェ、グッズや書籍の販売コーナーがあります。安藤忠雄氏自筆のスケッチや図面、建築模型も展示しています。
受付前では、司馬遼太郎の蔵書に関する短い映像を常時ハイビジョンで上映しています。
カフェ
庭に面したカフェからは木立の風景を眺めることができます。
書籍販売コーナー
現在販売されている司馬作品の文庫本全てを揃えています。単行本や英訳本も一部を
取り扱っています。作品をお探しのさいは、受付へおたずねください。
購入された文庫本や単行本にはオリジナルブックカバーをおつけしています。
グッズ販売コーナー
さまざまな記念館オリジナルグッズを販売しています。
グッズやカフェ、書籍の収益は、記念館の運営に役立てています。
大書架
高さ11メートルの吹き抜け空間に、大書架が広がります。自宅にある約6万冊の蔵書世界をイメージしてもらうため、約2万冊の蔵書をイメージ展示しています。
大書架のテーブルには、来館者が感じたこと、考えたことを自由に綴ることのできる「対話ノート」をおいています。
>文庫本リスト
展示ケース
司馬作品に関連した企画展を約半年ごとに切り替え、展示しています。
ホール
約150席のホールでは、講演会や音楽会、映画会などのイベントを開催。通常は司馬遼太郎に関する映像を上映しています。
映像上映について
1Fロビーでは、約7分間の映像をエンドレスで上映しています。司馬遼太郎の自宅内にある書庫、廊下、玄関などに保存されている、膨大な数の蔵書の様子がわかります。
B1Fホールでは、司馬遼太郎に関する映像を、企画展ごとに内容を変え、上映しています。現在は2種類の映像を上映しています。
ホールで上映中の映像
- 【上映時間】
- 10:30
- 11:30
- 12:30
- 13:30
- 14:30
- 15:30
- 16:30
- 【上映時間】
- 11:00
- 12:00
- 13:00
- 14:00
- 15:00
- 16:00