司馬遼太郎記念館

財団について

司馬遼太郎賞

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人800円、高・中学生400円、小学生300円(20名以上の団体は入館料が2割引)

司馬遼太郎賞とは

 作家 司馬遼太郎の活動を記念して、毎年1回、文芸、学芸、ジャーナリズムの広い分野のなかから、創造性にあふれ、さらなる活躍を予感させる作品を対象に選考し、決定します。
 選考方法は、まず全国報道機関のみなさん、作家、学者、文化人のかたがたにアンケートを出し、候補作品の推薦をいただきます。その後、財団を構成しているマスコミ11社の候補選定委員会がアンケート集計を参考に、候補作品を選定する作業を行い、その後、選考委員会で決定します。
 選考委員は、安部龍太郎、井上章一、木内昇、後藤正治、柳田邦男の5氏です。 
 司馬遼太郎賞の贈賞式は、菜の花忌の会場で行います。

賞品

正賞 懐中時計 副賞 賞金100万円

>これまでの受賞作品・受賞者

最新の受賞作品

第28回司馬遼太郎賞(2024年度)
麻田雅文著『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』(中央公論新社刊)

【贈賞理由】
 ノモンハンについては、多くの研究書がある。関東軍についても同様のこと
が言えるかもしれない。ただ日ソ戦争に関して、果たしてどの程度の方が詳し
く知っているか。歴史の重要な局面を、この一書はロシア公文書館保管の新史
料に拠り、丁寧に調べ解き明かしている。帝国日本軍にどう対したのか。ソ連
軍の性質、戦法の特異さ、それらをつまびらかにする。また、単に鳥瞰のみな
らず、虫の眼(後年著名になった一般人の目線)も入れながら、多面的に日ソ
戦争を捉えた書。ウクライナ戦争が起きている今、日本の歴史にとっても関係
が深い、ロシア、ソ連を理解する上でも必読の書であるように思い、今回の贈
賞とした。

【著者略歴】
麻田雅文氏(岩手大学准教授)
 1980(昭和55)年、東京都生まれ。2003(平成15)年、学習院大学文学部史学科卒業。10年、北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修博士課程単位取得満期退学。11年、北海道大学で博士学位取得。日本学術振興会特別研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員などを経て、15年より現職。専攻は近現代の日中露関係史。2013年『中東鉄道経営史 ロシアと「満洲」1896-1935』(名古屋大学出版会)で第8回樫山純三賞(学術書賞)受賞。

これまでの受賞作品・受賞者開く

(敬称略)

  • 第27回(2023年度)
    岡典子著『沈黙の勇者たち ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い』(新潮社刊)
  • 第26回(2022年度)
    平山周吉著『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社刊)
  • 第25回(2021年度)
    石川禎浩著『中国共産党、その百年』(筑摩書房刊)
  • 第24回(2020年度)
    佐藤賢一著『ナポレオン』全3巻(集英社刊)
  • 第23回(2019年度)
    林新、堀川惠子著『狼の義 新 犬養木堂伝』(KADOKAWA刊)
  • 第22回(2018年度)
    朝井まかて著『悪玉伝』(KADOKAWA刊)
  • 第21回(2017年度)
    奥山俊宏著『秘密解除 ロッキード事件』(岩波書店刊)
  • 第20回(2016年度)
    葉室麟著『鬼神の如く 黒田叛臣伝』(新潮社刊)
  • 第19回(2015年度)
    飯嶋和一著『狗賓童子の島』(小学館刊)
  • 第18回(2014年度)
    伊集院静著 『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』(講談社刊)
  • 第17回(2013年度)
    沢木耕太郎著 『キャパの十字架』(文藝春秋刊)
  • 第16回(2012年度)
    赤坂真理著 『東京プリズン』(河出書房新社刊)
    片山杜秀著 『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』(新潮社刊)
  • 第15回(2011年度)
    伊藤之雄著 『昭和天皇伝』(文藝春秋刊)
    辻原登著 『韃靼の馬』(日本経済新聞出版社刊)
  • 第14回(2010年度)
    楊海英著 『墓標なき草原 上下巻』(岩波書店刊)
  • 第13回(2009年度)
    宮本輝著 『骸骨ビルの庭 上下巻』(講談社刊)
  • 第12回(2008年度)
    原武史著 『昭和天皇』(岩波書店刊)
  • 第11回(2007年度)
    山室信一著 『憲法9条の思想水脈』(朝日新聞社刊)
  • 第10回(2006年度)
    浅田次郎著 『お腹召しませ』(中央公論新社刊)
    長谷川毅著 『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』(中央公論新社刊)
  • 第9回(2005年度)
    北方謙三著 『水滸伝 全19巻』(集英社刊)
  • 第8回までは人とその業績に重点を置いていましたが、第9回からは作品を対象にしています。
  • 第8回(2004年度)
    松本健一
  • 第7回(2003年度)
    池澤夏樹
  • 第6回(2002年度)
    杉山正明
  • 第5回(2001年度)
    宮部みゆき
    山内昌之
  • 第4回(2000年度)
    関川夏央
    青森県教育庁「三内丸山遺跡」の発掘調査チーム
  • 第3回(1999年度)
    宮城谷昌光
    宮崎駿
  • 第2回(1998年度)
    塩野七生
  • 第1回(1997年度)
    立花隆