公益財団法人 司馬遼太郎記念財団
司馬遼太郎記念財団は2012年2月16日、内閣府から「公益財団法人」の認可を受け、4月1日からこれまで同様、司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪)を拠点にし、名実ともに公益のための文化活動を続けていきます。
この財団は、司馬遼太郎が亡くなった1996年(平成8年)、文化庁から財団法人の認可を受け、11月1日から活動を始めました。親交のあった友人の方々はじめ、マスコミ11社、大阪府、東大阪市が理事として参加、司馬遼太郎の精神を後世に伝えるため、遺産の一部を使って運営してきました。
公益財団法人としての事業は、文化情報の発信を担い、さまざまなことを自由に考える空間としての司馬遼太郎記念館の運営、司馬遼太郎賞、若い世代の知的探求心を奨励するフェローシップ、また、命日の2月12日前後に毎年、東京、大阪交互で開く菜の花忌シンポジウムなどがあります。
私どもは記念館を核に、全国の人々との交流を通じて、文化の輪を広げ、社会に貢献していきます。
財団の事業
司馬遼太郎記念館
日本と日本人について考えつづけ、多くの作品を執筆した司馬遼太郎の精神を伝えていく場であり、財団活動の拠点でもあります。資料、文献などの収集、管理、保存作業を進める一方で、企画展、講演会などを通じてさまざまな発信を続けていきます。
司馬遼太郎賞
文芸、学芸、ジャーナリズムの広い分野の中で、過去2 年間に発表された創造性にあふれ、さらなる活躍を予感させる作品を顕彰。賞の選考と発表は毎年末に行われ、翌年の菜の花忌に贈賞します。
司馬遼太郎フェローシップ
司馬遼太郎は、次代を担う若者に期待と希望を抱いていました。この想いをうけて、若者の知的探求心を応援します。満16歳~ 25 歳が対象で、奨励金を贈り、まとめられたレポートを発表します。
菜の花忌シンポジウム、講演会
司馬遼太郎の命日に、毎年、東京と大阪交互で菜の花忌シンポジウムを開催。記念館では講演会、コンサートなどを開き、全国で関連行事を後援するなど文化活動を続けています。
財団の運営・維持にご協力ください
私ども財団の活動は、司馬作品の印税の一部、記念館の入館料、グッズの販売などの自助努力、財団活動の趣旨に賛同くださる方たちに支えられています。
友の会の会員になって、ともに文化を支える活動を担ってくださいませんか。
ご寄付のご案内
公益法人へのご寄付は税制面での優遇措置を受けられるようになっています(2,000円以上のご寄付は所得控除の対象となります)。
寄付者のお名前は記念館の会誌「遼」に掲載いたします。
詳しくは記念財団事務局(06-6726-3860)へ。
財団の目的と事業について
目的
この法人は、司馬遼太郎氏の業績と遺志を永く後世に伝えるとともに、以下の事業を行い、この国の文化の発展に寄与することを目的とする。
事業
- (1) 司馬遼太郎記念館の設置及び運営
(2) 司馬遼太郎賞の設定及び授与
(3) 若者の文学等に関する研究活動等への助成
(4) 文学等に関する講演会等の開催
(5) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
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(1) の記念館事業は、大阪府において行い
(2) ~ (5) の事業は、日本全国において行うものとする。