企画展「作家の道へ―司馬遼太郎と「近代説話」」
前回の企画展「司馬遼太郎の視点」につづいて生誕100年パートⅡというイメージで、今回は、新聞記者時代の本名から作家・司馬遼太郎へ移っていく時代に焦点をあてます。
司馬遼太郎は「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞したあと、作家・寺内大吉氏とともにユニークな同人雑誌「近代説話」を発足させました。
「近代説話」は、司馬遼太郎のほかに、寺内大吉、黒岩重吾、伊藤桂一、永井路子、清水正二郎(胡桃沢耕史)の各氏ら直木賞作家を多く輩出したことでも知られます。
企画展ではこの時代の司馬作品がどのようなものだったのか、同人作家、「近代説話」の創刊を支援された今東光、海音寺潮五郎、源氏鶏太、藤澤桓夫の各氏らとのかかわりも交えて、司馬遼太郎誕生のころの雰囲気を伝えられたら、と考えています。
開催期間 2023年5月16日(火)~2024年2月18日(日)
場所 司馬遼太郎記念館 地下展示場
主な展示品
・本名の福田定一名で短編小説「わが生涯は夜光貝の光と共に」を発表した宗教雑誌「ブディスト・マガジン」創刊号 初公開
・上村洋行館長に贈った自筆画「一枚の絵」
・短編小説「戈壁(ゴビ)の匈(きょう)奴(ど)」が掲載された「近代説話」第1号
・今東光氏追悼のために書かれた自筆原稿「昭和三十年前後」 初公開
・「梟の城」を執筆した頃をふりかえった自筆原稿「はじめての長篇『梟の城』」 初公開
など。
【地下ホール】
企画展に関連して、「司馬遼太郎の世界 忍者・幻術編」(約13分)を、毎時00分に上映します。
これまでの企画展開く
-
司馬作品から浮かぶ大坂城
2024.2.20~2024.7.21 -
企画展「作家の道へ―司馬遼太郎と「近代説話」」
2023.5.16~2024.2.18 -
生誕100年 司馬遼太郎の視点
2022.11.1~2023.5.14 -
企画展「色紙と自筆原稿でみる『司馬遼太郎が考えたこと』」
2022.5.16~2022.10.30 -
企画展「『胡蝶の夢』――近代医学を拓いたひとびと」
2021.11.1~2022.5.15 -
『峠』――河井継之助は何を見据えたか
2021.3.16~2021.10.31 -
歳三と竜馬はどこですれ違ったか――。『燃えよ剣』と『竜馬がゆく』
2020.9.15~2021.3.14 -
企画展「司馬遼太郎と城」
2020.6.2~2020.9.13 -
『坂の上の雲』に見る武人の教養――広瀬武夫の〝最期の手紙〟にちなんで
2019.10.29~2020.4.2 -
企画展「司馬遼太郎が見た世界」
2019.5.8~2019.10.27 -
企画展『梟の城』――あらためての忍者の世界
2018.10.30~2019.5.6 -
企画展 司馬遼太郎の自筆原稿と対話する
2018.7.24~2018.10.28 -
企画展『翔ぶが如く』―西郷隆盛をめぐるひとびと
2018.1.23~2018.7.22 -
企画展『関ケ原』
2017.8.1~2018.1.21 -
司馬遼太郎の軌跡3『街道をゆく』
2017.3.7~2017.7.30 -
企画展「『坂の上の雲』にみる陸羯南」
2016.11.1~2017.3.5 -
司馬遼太郎の軌跡2 『竜馬がゆく』~『坂の上の雲』『花神』
2016.4.19~2016.10.30 -
司馬遼太郎の軌跡 1「ペルシャの幻術師」~『竜馬がゆく』
2015.10.27~2016.4.17 -
『世に棲む日日』――吉田松陰と高杉晋作
2015.5.18~2015.10.25 -
『城塞』-司馬遼太郎が描いた大坂の陣
2014.10.28~2015.5.17 -
『播磨灘物語』と黒田官兵衛
2014.3.25~2014.10.26 -
「司馬遼太郎とモンゴル」展
2013.7.30~2014.3.23 -
「連載・出版50年『竜馬がゆく』」展
2012.10.30~2013.7.28 -
「司馬遼太郎が伝えた色紙のメッセージ」展
2012.5.29~2012.10.28 -
「『坂の上の雲』に描かれた日本海海戦」展
2011.11.1~2012.5.27 -
『新選組血風録』展
2011.5.31~2011.10.30 -
「登場するすべての人物から『坂の上の雲』を観る」展
2010.11.2~2011.5.29 -
「司馬遼太郎のメモでみる『アメリカ素描』『ニューヨーク散歩』」展
2010.3.2~10.31 -
「『坂の上の雲』が書かれた書斎風景とその時代」展
2009.6.23.~2010.2.28 -
「司馬遼太郎が描いた絵画」展
2008.12.16~2009.6.21 -
『街道をゆく』―司馬遼太郎が歩いた東京
2008.4.22~2008.12.14 -
「司馬遼太郎と城を歩く」展
2007.10.30~2008.4.20 -
『二十一世紀に生きる君たちへ』 展
2007.4.17~2007.10.28 -
『空海の風景』展
2006.10.31~2007.4.15 -
「『竜馬がゆく』―その軌跡をゆく」展
2006.5.30~2006.10.29 -
「『妖怪』から『功名が辻』まで―司馬遼太郎が描く戦国時代」展
2005.12.13~2006.5.28 -
「街道をゆく 三浦半島記」展
2005.4.26~2005.10.30 -
「挿し絵でみる司馬作品」展
2004.11.2~2005.4.24 -
「司馬遼太郎が描く 幕末の世界」展
2004.3.30~2004.10.31 -
『街道をゆく―濃尾参州記』展
2003.10.28~2004.3.28 -
『二十一世紀に生きる君たちへ』展
2003.2.18~2003.8.31 -
「私の好きな司馬作品」展
2002.10.29~2003.2.16 -
『竜馬がゆく』展
2002.4.23~2002.8.30 -
「自筆原稿にみる司馬作品」展
2001.11.1~2002.4.21