「『竜馬がゆく』―その軌跡をゆく」展
今回は、動乱の時代を駆け抜けた坂本竜馬を、旅行家としての視線でとらえました。その自在な発想と行動は維新史の奇蹟といわれ、司馬遼太郎は「幕末、物事がだんだん見えてくる人は全部旅行家であり、竜馬も随分旅行をしている。歩いていると、会いたい人や、会えば自分を啓発してくれる人などに無数に出会っていく」と言い、「明治維新というのは旅行家たちの仕事であった、と言える」と指摘しています。
展示では、「立志篇」「風雲篇」「狂瀾篇」「怒濤篇」「回天篇」という作品の流れに沿って、竜馬の軌跡を地図上にインプットし、展示ケース内の壁面いっぱいに展示します。
竜馬がどんな目的でどこを歩き、どの海路をとったのか、竜馬の〝旅行〟を記念館でイメージできるようにしました。
あわせて、取材ノートや岩田専太郎氏による挿し絵原画などの執筆時に使用された資料、また東海道名所図会などの当時の様子をあらわす歴史資料を展示します。
【主な展示品】
・『竜馬がゆく』司馬遼太郎取材ノート
・司馬遼太郎自筆「坂本竜馬語録」
・司馬遼太郎書簡「『竜馬がゆく』を書いたのは人間の魅力」
・『竜馬がゆく』新聞連載挿し絵(岩田専太郎画)
・東海道名所図会(芳虎画)
・日本早引細見絵図(文久3年) など
【開催期間】2006年5月30日(火)~10月29日(日)
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