『街道をゆく―濃尾参州記』展
『街道をゆく』は、歴史と文明、風土と人間、時間と空間を自在に行き来するこの紀行は、国内60、海外12の72街道にのぼり、「新しい紀行の世界を切り拓いた」と、いわれております。昭和46年1月から平成8年3月まで、25年にわたって「週刊朝日」連載され、単行本で全43巻に及びました。
今回の展覧会は、織田信長、今川義元、徳川家康などの本質に迫り、戦国武将を輩出した美濃、尾張、三河の風土を探る「濃尾参州記」を特集します。この作品は、未完におわり、『街道をゆく』の最後になりました。
展示は、自筆原稿、掲載紙、単行本、安野光雅氏の挿絵などで構成。大書架の蔵書の中には、「濃尾参州記」で使用した資料類の一部も収納されています。
記念館の庭に臨む自宅書斎は、「濃尾参州記」執筆当時のまま保存されていて、その雰囲気もあわせてご覧ください。
【主な展示品】
・自筆原稿「濃尾参州記」 第1回の「東方からの馬蹄」から第7回の「家康の本質」までの書き出し原稿(初公開)
・最終となった第1147回の自筆原稿
・『街道をゆく―濃尾参州記―』で心覚えとした地図(初公開)
・安野光雅氏「濃尾参州記」挿画(初公開)
・作品の掲載誌 ・『街道をゆく 濃尾参州記』初版本 など
【映像】「時空の旅人 司馬遼太郎」(約15分)
【開催期間】2003年10月28日(火)~2004年3月28日(日)
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