『峠』――河井継之助は何を見据えたか
『峠』は、幕末の動乱期、越後長岡藩家老・河井継之助の生涯を通して「侍とはなにか」を描いた作品です。
諸藩が官軍と幕軍に分かれる中、継之助は開明的な考え方を持っており、藩をヨーロッパの公国のようにして中立を保ちたい、と考えていましたが、官軍との交渉の中で戦いをさけられず、武士としての決断をし、激戦の渦中へ。
展示では壁面に継之助の足跡年表を掲示。「長岡藩」「陽明学」「旅」「藩政改革」「経済」「北越戦争」などのキーワードをもとに、長岡城攻防絵図、地図などを添えて継之助の足跡と背景を見せます。
【開催期間】 2021年3月16日(火)~2021年10月31日(日)
【場 所】司馬遼太郎記念館
【主な展示資料】
・『峠』自筆原稿(期間中展示替あり、姫路文学館寄託資料)
第1回「越後の城下(一)」/第467回「小千谷談判(一)」
・原稿用紙に書かれた司馬遼太郎自筆メモ
・『塵壺』(継之助の旅日記。複製)
・「河合継之助書」(複製、小千谷・慈眼寺蔵)
・「慈眼寺芳名帳」(司馬遼太郎が慈眼寺を訪れた際に記帳したもの。慈眼寺蔵)
・岩村高俊(精一郎)使用の袖章(慈眼寺蔵)
・「横浜明細全図」(司馬遼太郎所蔵) 1864(元治元)年、1868(慶応4)年再版
・「江湖新聞」1868(慶応4)年 など
【地下ホール】
企画展に関連して、「司馬遼太郎と城を歩く-備中松山城」(約15分)を、毎時00分に上映します。
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