司馬遼太郎の軌跡2 『竜馬がゆく』~『坂の上の雲』『花神』
『竜馬がゆく』の連載を開始した1962(昭和37)年から、『坂の上の雲』を連載中、『花神』の連載を終える71年までの10年間に焦点をあてます。
この時期の司馬遼太郎の執筆量はとても多く、複数の新聞、月刊誌、週刊誌に同時連載していました。
企画展では、この10年の長編・短編小説の執筆状況や出版した書籍、対談、エッセイの数などが分かる年表を作成。この間に出版された作品の「ミニチュア本」を発行年ごとに展示し、執筆量をイメージ化しました。
自筆原稿や初出誌、挿し絵、司馬遼太郎が所蔵していた新聞スクラップ、参考にした地図などの展示と合わせて、司馬遼太郎の壮年期の創作状況をふりかえります。
ケース内の壁面には、司馬遼太郎がこの10年間に執筆した新聞、月刊誌、週刊誌に連載した小説の流れを図示しました。同時期にどの作品を書いていたのかが一目でわかるようになっています。中央には、ミニチュア本79冊を出版された年ごとに分けて展示し、立体感を出しました。
最下段はそれぞれの年の出来事年表で、その時の世相がわかるようにしました。
・司馬遼太郎自筆原稿
『城をとる話』『十一番目の志士』『義経』『新史太閤記』『豊臣家の人々』
『坂の上の雲』『大盗禅師』『城塞』『覇王の家』など
・司馬遼太郎自筆題字「竜馬がゆく」
・司馬遼太郎自筆色紙「斎藤道三遺言状」
・挿し絵、装画
『国盗り物語』挿し絵(風間完氏画)
『夏草の賦』装画(三井永一氏画)
『城塞』挿し絵(三井永一氏画)など
・掲載紙スクラップブック(司馬遼太郎所蔵)
「功名が辻」(河北新報)、「俄――浪華遊俠伝」(報知新聞)
「妖怪」(読売新聞)、「坂の上の雲」(産経新聞)など
・掲載紙切り抜き帳
「花神」(朝日新聞)、「峠」(毎日新聞)
・掲載誌
「燃えよ剣」(週刊文春)、「国盗り物語」(サンデー毎日)など
・執筆の参考にした地図
「洛中洛外町々大成再見絵図」1864年(元治元年)
・司馬遼太郎写真10点 など
・司馬遼太郎自筆原稿
「酔って候」、「人斬り以蔵」、「『歴史を紀行する』あとがき」 など
これまでの企画展開く
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司馬作品から浮かぶ大坂城
2024.2.20~2024.7.21 -
企画展「作家の道へ―司馬遼太郎と「近代説話」」
2023.5.16~2024.2.18 -
生誕100年 司馬遼太郎の視点
2022.11.1~2023.5.14 -
企画展「色紙と自筆原稿でみる『司馬遼太郎が考えたこと』」
2022.5.16~2022.10.30 -
企画展「『胡蝶の夢』――近代医学を拓いたひとびと」
2021.11.1~2022.5.15 -
『峠』――河井継之助は何を見据えたか
2021.3.16~2021.10.31 -
歳三と竜馬はどこですれ違ったか――。『燃えよ剣』と『竜馬がゆく』
2020.9.15~2021.3.14 -
企画展「司馬遼太郎と城」
2020.6.2~2020.9.13 -
『坂の上の雲』に見る武人の教養――広瀬武夫の〝最期の手紙〟にちなんで
2019.10.29~2020.4.2 -
企画展「司馬遼太郎が見た世界」
2019.5.8~2019.10.27 -
企画展『梟の城』――あらためての忍者の世界
2018.10.30~2019.5.6 -
企画展 司馬遼太郎の自筆原稿と対話する
2018.7.24~2018.10.28 -
企画展『翔ぶが如く』―西郷隆盛をめぐるひとびと
2018.1.23~2018.7.22 -
企画展『関ケ原』
2017.8.1~2018.1.21 -
司馬遼太郎の軌跡3『街道をゆく』
2017.3.7~2017.7.30 -
企画展「『坂の上の雲』にみる陸羯南」
2016.11.1~2017.3.5 -
司馬遼太郎の軌跡2 『竜馬がゆく』~『坂の上の雲』『花神』
2016.4.19~2016.10.30 -
司馬遼太郎の軌跡 1「ペルシャの幻術師」~『竜馬がゆく』
2015.10.27~2016.4.17 -
『世に棲む日日』――吉田松陰と高杉晋作
2015.5.18~2015.10.25 -
『城塞』-司馬遼太郎が描いた大坂の陣
2014.10.28~2015.5.17 -
『播磨灘物語』と黒田官兵衛
2014.3.25~2014.10.26 -
「司馬遼太郎とモンゴル」展
2013.7.30~2014.3.23 -
「連載・出版50年『竜馬がゆく』」展
2012.10.30~2013.7.28 -
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2012.5.29~2012.10.28 -
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2011.11.1~2012.5.27 -
『新選組血風録』展
2011.5.31~2011.10.30 -
「登場するすべての人物から『坂の上の雲』を観る」展
2010.11.2~2011.5.29 -
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2010.3.2~10.31 -
「『坂の上の雲』が書かれた書斎風景とその時代」展
2009.6.23.~2010.2.28 -
「司馬遼太郎が描いた絵画」展
2008.12.16~2009.6.21 -
『街道をゆく』―司馬遼太郎が歩いた東京
2008.4.22~2008.12.14 -
「司馬遼太郎と城を歩く」展
2007.10.30~2008.4.20 -
『二十一世紀に生きる君たちへ』 展
2007.4.17~2007.10.28 -
『空海の風景』展
2006.10.31~2007.4.15 -
「『竜馬がゆく』―その軌跡をゆく」展
2006.5.30~2006.10.29 -
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2005.12.13~2006.5.28 -
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2005.4.26~2005.10.30 -
「挿し絵でみる司馬作品」展
2004.11.2~2005.4.24 -
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2004.3.30~2004.10.31 -
『街道をゆく―濃尾参州記』展
2003.10.28~2004.3.28 -
『二十一世紀に生きる君たちへ』展
2003.2.18~2003.8.31 -
「私の好きな司馬作品」展
2002.10.29~2003.2.16 -
『竜馬がゆく』展
2002.4.23~2002.8.30 -
「自筆原稿にみる司馬作品」展
2001.11.1~2002.4.21