司馬遼太郎記念館

企画展

開館カレンダー

休館日

開館時間:10:00~17:00
(入館受付は16:30まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、9/1~9/10、12/28~1/4

TEL:06-6726-3860

FAX:06-6726-3856

入館料:大人800円、高・中学生400円、小学生300円(20名以上の団体は入館料が2割引)

歳三と竜馬はどこですれ違ったか――。『燃えよ剣』と『竜馬がゆく』



 幕末の動乱期、お互いに立場の違う道を歩んだ新選組副長、土方歳三と土佐の坂本竜馬は司馬作品の中ですれ違っている、どこなのか、ということからこの企画展は始まりました。

 この2人には共通点があって1835(天保6)年生まれの同い年、しかも、それぞれを主人公にした『燃えよ剣』と『竜馬がゆく』は同じ年の1962(昭和37)年に、週刊文春と産経新聞に連載されました。

 企画展ではこの2人の行動を追い、エピソードを拾うことで、それぞれの言動と時代への影響を考えることにしました。2人の主な活動の地になった京都の地図を中心に、歴史と小説の出来事を重ねた大きな年表を掲示。また、小説から2人の言葉で構成した「歳三語録」「竜馬語録」も掲示し、主人公のイメージが伝わるようにしました。

 展示は今回のテーマであるすれ違いの場面が描かれた『竜馬がゆく』「片袖」の章の自筆原稿(寄贈を受けたもので初公開)▽取材ノートの一部▽『官版 万国公法』(『竜馬がゆく』にある逸話。竜馬が土佐の同志に長刀より小刀、次はピストル、三度目には「これだよ」と出したのが万国公法。初公開)▽『歩兵心得』(オランダ陸軍のものを翻訳した幕府の歩兵操典。『燃えよ剣』で土方が夢中になって読んでいた。初公開)などを展示し、2つの小説と2人の主人公を記念館のなかで浮かび上がらせます。


【開催期間】 2020年9月15日(火)~2021年3月14日(日)
【場  所】 司馬遼太郎記念館

【主な展示資料】

 ・自筆原稿「奇妙さ」 新選組を組織の観点から考察したエッセイ
 ・自筆原稿「片袖」(六)『竜馬がゆく』連載第613回 初公開 
  坂本竜馬だと気付いた歳三ら新選組と、竜馬のすれ違いシーンが描かれている。
 ・『竜馬がゆく』取材ノート
 ・『歩兵心得』 司馬遼太郎蔵書
 ・『官版 万国公法』  
 ・「洛中洛外町々小名大成京細見絵図」 司馬遼太郎が執筆の際に参考にした京都の地図
 ・和泉守兼定(模造刀) 
  歳三の佩刀。近日公開の映画「燃えよ剣」(原田眞人監督・脚本)で用意されたうちの一振り。

など

【地下ホール】
企画展に関連して、「司馬遼太郎と城を歩く―五稜郭」(約15分)を、毎時00分に上映します。

これまでの企画展開く